幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)
幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)
殺伐とした幕末のイメージを覆す良書 - ☆
幕末の下級武士のイメージを一言で云えば、
風刺画にある、貧乏で傘張りをしているイメージだろう。
そんなイメージを破り、生き生きとした
シティグルメを楽しむ単身赴任武士の姿がここにある。

仕事はしょっちゅうオフだし、昼間から酒は呑んでいるし、
肴もカツオやマグロは云うに及ばず、
鶏肉や豚肉まで口にしている始末。

落語は聞くは、三味線の稽古はするわ
なにかというと浅草に買い食いツアーに出かけるわ、
横浜に外人を見に行くは、殺伐とした幕末の
イメージを覆す、良書である。
のんきな幕末の江戸ライフ - ☆
江戸と明治では当然思考のスタイルも価値観も違うのだけど、
こと食文化について言うなら、甘味を重視する江戸好みの味付けや、
米、菜、魚という基本的な取り合わせは、つい20年くらい前の普通の食卓と同じ。
だが21世紀の今となっては、江戸風の味付けは絶滅危惧種かもしれない。
自分が知る限り「日本橋弁松」の弁当は甘く濃い江戸の味だ。

酒井伴四郎の仕事は紀州藩の衣紋方で(衣装の取り仕切りをする)とてもヒマだった模様。
この酒井伴四郎のヒマさと庶民のエネルギーの落差は、
武士という存在が時代遅れになってきている現われなのかもしれない。
下級武士の優雅な生活 - ☆
本書は、一下級武士の江戸での単身赴任生活の様子を食を中心に書いたものである。贅沢でなくとも、その優雅な生活はうらやましい限りである。日々、倹約を心がけ自炊もしなければならないが仕事はほとんどなく、頻繁に江戸見物に出かけ、甘いものから肉料理まで様々な外食を楽しみ、三味線の稽古も始めるなど、江戸での生活をとても堪能していたようである。こう言った下級武士たちの存在が江戸時代の一側面だったことを知る上でも、本書は有益である。
江戸時代の食事や生活、興味深いものです - ☆
幕末、和歌山から江戸へ単身赴任した、若い武士の日記をメインに、江戸時代の食生活や、暮らしぶりを紹介した本です。「何を食べた」「どんな料理」「どんな味だった」などの日記に、当時の味付けや料理法、外食産業(??)や食材などの解説を加え、江戸時代の食事を楽しく説明してあります。

自炊したり、長屋で宴会したり、外食したり、肉、魚、野菜、酒、お菓子・・・食べる食べるです。

食生活だけでなく、当時の江戸の様子や、勤め人の様子等も、興味深く描かれています。

日記自体の引用は、少なめで、現代語で書かれた部分が多く、読みやすい本でした。
男は昔も今も単身赴任 - ☆
江戸時代、江戸は男が60%以上の比率だったそうです。
そのため、多くの外食産業が早い内から発達していたそうです。
今のサラリーマンが、単身赴任している状況と酷似していて、身につまされましたし、今も昔も変わらないお父さんたちのがんばりと、意外と緩かった仕事の様子が見られて面白いです。
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