龍馬を超えた男小松帯刀
龍馬を超えた男小松帯刀
大河ドラマ「篤姫」のもう一つの原作本として - ☆
「篤姫」の原作を読んでも小松帯脇は全く登場しないのですが、この本を読むとドラマとピッタリ符合する部分がでてきて納得がいきます。作者はドラマの時代考証を担当しており、小松帯脇をからめて篤姫を多角的に描くという作者のアイディアが、ドラマにかなり反映したことが良く理解できて面白かったです。
知らざれるヒーロー小松帯刀! 大河ドラマ「篤姫」の影の主役!! - ☆
本書は、日本近世史の研究家であり、NHK大河ドラマ「篤姫」の時代考証を担当している著者によって書かれたものである。

幕末の動乱の中、坂本龍馬、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允などをはるかに勝る功績を挙げながら、なぜか、歴史の主人公として登場してこない人物が何人もいた。本書の主人公 小松帯刀も間違いなくその一人であろう。そのことが、本書を読めば本当によくわかる。

尊王派と佐幕派という大きな対立構造の中で、さまざまな困難にぶつかりながら、数々の重要な交渉をまとめ上げ、「小松なくば、何もできぬ」と呼ばれていたのだ。

薩摩藩の城代家老として、薩長同盟を実現させるために、坂本龍馬を説得し、倒幕勢力の一員でありながら、将軍 徳川慶喜からの信頼も厚く、大政奉還を説得したのも、この小松だった。

この時期にあって、小松は西郷や大久保をはるかにしのぐ人物であったのだ。
そして、それは、小松帯刀という男の「無私」がこれらの大事を成し遂げさせたのであろう。

大河ドラマ「篤姫」によって、初めて知った人物であるが、今後、幼少の頃からの篤姫との運命的な交流を含め多方面からの再評価の動きが出てくることを強く期待するものである。
意外と見えてこない帯刀 - ☆
大河ドラマ「篤姫」を見て興味を持った人物…。
そう思った方は多いと思う。
本書は帯刀を描いた歴史小説ではなく、解説書もしくは資料本のような物である。
よって、ドラマチックな物語を期待してはならない。

本書を読んで著者の小松帯刀への相当な思い入れは良く分かる。
ただし、取って付けた様なこじつけ的な記述も多い。

幕末〜明治維新の大きな流れの中での帯刀の役割ということで、
どうしても他の英傑の影に隠れてしまっている感もある。
帯刀という人物自体資料が少ないのかもしれないが、
もう少し帯刀中心の物を期待していたのだが…。

また、竜馬との話を一番に持って来たかったからだと思うが、
時系列がばらばらでもう少し順序良く整理していると読みやすいのだが。
著者の思い入れが強いがために、読み物としては荒くなっていて残念な気がした。

結局、著者も大河ドラマにも関わってはいるので、
ドラマを見ていた方が帯刀を知るには良いのかもしれないと思う。
もしこの男が、せめてあと10年生きていれば…… - ☆
歴史に「もし」はつきものである。たとえば坂本竜馬が暗殺されていなければ、
明治維新はもっと変わったものになっただろうし、
明治新政府も「長州主導」にはならなかっただろう。
西郷隆盛の西南の役も起こったかどうか……。

だが、明治3年、わずか35歳で病死した小松帯刀が、せめてあと10年生きていれば、
歴史はかなり違ったものになっただろう。
そのことがよくわかる本である。
大政奉還をした徳川家も、おそらく新政府に組み込まれると思っていた。
徳川家が主体で薩長が補佐する新政府――それを考えたのが帯刀だ。
しかしその後の王政復古で、事態は思わぬ方向へと動いていく。
その頃、竜馬も帯刀もいなかった。

現在、NHK大河ドラマ「篤姫」のもう一人の主役が、肝付尚五郎、
のちの小松帯刀である。竜馬は新政府の陣容を考えており、
中心にこの小松帯刀を据えていたといわれる。

大河ドラマでも調整役で誰にでも愛される役どころだが、実際にもその通りだったらしい。
薩摩藩の西郷と大久保はのちに反目するのだが、
小松帯刀がいたら、どうなったか……。

そんないろいろなことを想像しながら読める本である。
文章もわかりやすい。
篤姫をみて興味をもちました - ☆
大河ドラマをみて小松という人物に興味を持ちました。

維新の立役者といえば、坂本、西郷、大久保などの名があがりますが、
小松というキーパーソンも確かに必要だったのだなと考えさせられる一冊です。

いわゆる調整役として大いに活躍していたようで、
このような隠れた主人公がまだまだいるのではないかと想像してしまいました。

著者は相当小松という人が好きらしく、褒めちぎっています。
大河とは微妙に設定が違いますが、この違いを比較してみるのも
おもしろいかもしれません。
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