男の育児・女の育児―家族社会学からのアプローチ
男の育児・女の育児―家族社会学からのアプローチ
母親のみでなく父親も含めた現代家族の育児意識の総合分析 - ☆
本書は「いまどき」の母親・父親の育児についての研究書である。育児=母親という意識は薄れつつあり、父親の育児参加が推奨されている現在、父親の育児研究も盛んになっている。本書の特徴は、父親の育児をはじめて総合的に取り上げているところにある。「なぜ父親は育児をするのか?」「父親の育児ストレス」など、父親研究を目指す人にとっては基礎となるデータが豊富に揃っている。また、母子、父子という単位のみでは育児は語れないという視点にたって、父親の育児と夫婦関係満足度という指標を導入している。そして、依然として育児の担い手でありつづける母親と「父親の育児参加」という切り口から、現状の育児支援のあり方の限界と、これからの方向性を示唆している。現代家族論や、ジェンダーを学ぶ人にとってはこれらのデータを使って、新しい研究に発展させることができるようなヒントを豊富に含んでいる点で必読書と言える。









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