おやじのための自炊講座
おやじのための自炊講座
地に足の着いた「おや自炊」料理 - ☆
この本の元になったマルマガを購読して5〜6年になるだろうか。当時、手当た
り次第に色々なメルマガを購読してはみたが、いまでも読み続けているのはこれだ
け。なぜだろう?きっとその魅力は、

 ・地に足の着いた「おや自炊」料理
 ・フツーの日々への、フツーの幸せへの、そして家族への愛おしさ

なんだと思う。「男子厨房に入る!」的料理とは一線を画す(あるいは卒業した?)ジ
ミヘン流「エコノミークッキング」。それでいて料理する事、食べる事を、ことのほ
か楽しんでいるのが伝わって来てこちらも楽しくなってしまう。

こうして単身赴任を楽しむおやじ「ジミヘン」だが、やはりひとりは寂しい。家族を
思えば離れている分愛情が募る。そんな中でふと感じるちょっとした幸せや切なさ、
そして寂しさ...。一番印象に残るのは、やはり「家族の話」の章での妻の事だろ
う。彼女の不思議な魅力、分かり合えない切なさ、それゆえの愛おしさ。

・・・そして、今日もジミヘンは食べる、だって生きているから。
“何かを愛するということ”について書かれた本 - ☆
以前から作者のメルマガのファンだったが、その淡々とした飾らない文章の
底辺に漂う「やさしさ」と「切なさ」がずっと気になっていた。

ところが、先日のメルマガで、出版化の打ち合わせに来た編集者との間に
こんなやりとりが交わされたとの記述があった。

作者の妻がこのメルマガの存在を知らない、と聞いた編集者は驚いてこう言うのである。

「このメルマガは奥様へのラブレターなのにね」と。

その言葉を読んで、なんだかすべてが氷解した。

作者は結婚して30年以上になるという妻を、
「五十路の今でも充分にオシャレさんだ。そして、いつも穏やかでやさしい」と言う。

しかし、「私は、妻のことをほとんど知らない」で、
「彼女のココロには、『これ以上入ってきてはだめ』というバリアのようなものがある」と書く。

作者はそんな彼女に少しだけ片想いをしながら、B級グルメを愛し、旬の素材を愛し、
魚市で買い物するのを愛し、自炊を愛し、日々のささやかな幸せを愛している。

そして、たまに妻が単身赴任先へ来るとなると、
「彼女がやって来る日は、朝から部屋の片づけをして、そのあと買い出しに出かける」し、
「妻へのもてなしメニューを考える時間が、私にとって最高に幸せな時間だ」とおっしゃる。

自炊の傑作を紹介するレシピの最後には、
「う〜む、妻にも食べさせてあげたい」という文章が大真面目な顔で(たぶん)添えられている。

        *        *        *

長々と書いてきたけれど、なんのことはない、結局のところ、私は羨ましいのだ。

こんなおやじ、ちょっと、いない。
おやじよりも、むしろ女性にも読んでほしいレシピつきエッセイ - ☆

9年続いているメルマガの単行本化。
私ももう長いことメルマガの愛読者なので
本の中身はかなりのところ一度は目にしているはずですが
こうやって素敵に装丁されると、また新鮮に映ります。

タイトルゆえか、本屋さんの料理のコーナーにおいてありますが
単なるレシピ集ではなく、ジミヘンさんの等身大のエッセイの間に
シンプル湯豆腐にはじまってエビとイカのフリット、サバの生姜煮まで
普段着の料理の作り方がそっと書かれています。

(そして、その料理の数々を見ていると、アルコールが欲しくなります :-)

失礼を承知で言えば、カッコいいことは書いてありません。
でも、一度読んで、ああ、すごい良かった、というよりも
気が向いたらまた読み返してみてホッとできる話ばかりです。

あ、タイトルは「おやじのための」ですが、もちろん女性の方々にも
オススメできる内容ですよ。

ぜひ、メルマガも続けていただき
書籍の第2弾を気長にリクエストしたいと思います。
日曜の昼下がりの時間を豊かにしてくれます。 - ☆
料理を切り口に日常生活を綴ったエッセイ集です。
もとは著者の発行するメルマガのようですが、見事に一冊の本に編集されています。

一番印象に残っているのは「第5章 家族の話」、特に奥様との現在の逢瀬と過去の逢瀬。映画のワンシーンを思わせるようなさりげない会話。著者は定年退職前とのことですが、奥様と素敵な時間を重ねてきたんだなと思わせます。

日曜の昼下がりに読むにはピッタリの本です。
なんだか和む一冊 - ☆
この人の文章が好きだ。感性が好きだ。

タイトルから、読む前はレシピ本だと思っていた。
いや、簡単で美味しそうなレシピも満載なのでレシピ本には違いないのだけど。

読み物として面白い。エッセイとしてすっかりお気に入り。
料理のことだけでなく、大好きな映画や本の事、米寿を迎えたお父さんや家族の事などもつづられている。
特に、奥さんとのくだりは素敵。

また本に挟まっていた「しおり」がいい。
帰宅途中の電車の中で読み始めたのだが、その「しおり」に気が付いたとき
ふっと笑顔になってしまった。
ままごと遊びを連想する可愛いそれは、よくある細い長方形じゃない。

内容といい、「しおり」の遊び心といい、なんだか和む一冊。
オススメ!




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