- Soul&Bossa
- avex io(ADI)(M)
- 定価 : ¥ 3,150
- 価格 : ¥ 2,390 ( 24%OFF )
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この企画は? -

小野リサの癒し系ヴォーカルが好きな人にとっては、
このアルバムも期待どおりのサウンドで、
文句なしに星5つなんだろうけど・・・。
しかし、R&Bのノリと言うか、グルーブ感を愛する人にとっては、
すっかり黒っぽさの抜けた、スッキリ・サッパリな「The Dock Of The Bay」が
果たして許せるのか?という疑問があるし、
特に、「What's Going On」の強いメッセージ性を知る人にとっては、
こんなユルユルな歌と演奏は、噴飯ものだろう。
結局、カヴァーをする以上は、
その曲が背負っているものを理解していなければ
説得力のある作品にはならない、ということだ。
小野リサにとっては、やらないほうが良かった企画。
カリオカはつらいよ -

正直、聴きながら寝てしまったのですが、
あまりに心地よかったからか、退屈すぎたからなのかはわかりません。
選曲的に、特に意表をつくようなものもなく、
まあ、彼女がR&B的な曲を取り上げるとすると、
この辺だろうな・・・といったところでしょうか。
逆に言えば、何のこだわりも感じられず、無難な仕上がりです
(キャロル・キングってソウルなの? と思ったけどダニー・
ハザウェイのあれを意識して?) 。
ジョビンの曲を取り上げた次作がよかったし、
彼女には世界周航の旅はこの辺で一区切りをつけて、
ボサノバやMPBの世界を、もう一度初心に帰って掘り下げてほしいと思うのですが・・
たぶん、こういう企画アルバムの方が売れるんだろうな・・・
ちょっと薄いかも… -

小野リサさんのやさしい声にはいつも癒されます。本作「Soul&Bossa」は、いつもの小野リサワールドとは対極に位置する、60年代から70年代のディープな時代のR&B。どんな作品に作品に仕上がるのか不安でしたが杞憂でした。ここでも、いつものやさしい声に癒されました。英語詞の歌が殆どなので、ちょっとボッサ度が薄いのが難点かも。でも、個人的には、大好き。
哀しみを明るく歌えるリサさん -

アルバムの2曲目に収録されている「ドック・オブ・ザ・ベイ」ほど、究極の孤独を表現した歌曲をほかに知りません。もう乾ききって涙など1滴も残ってはいない、とさえ感じさせる原曲です。これをメソメソ歌われたら聞くのに困るだろうな、と思いますが、小野リサが歌うと心にしみる歌唱になります。不思議です。美声、というよりもとても深いところから出てくる声の力なのでしょう。さらに申せば、彼女はおそらくライブでもスタジオでも「聞く人にとどくように歌う」という意識を忘れたことがないのでしょう。陰りも暗さも、明るい表現の中に全て包括できる。そのほうが多くの人に聞いてもらえる。私は彼女の歌いぶりから、多くを学びました。
シンプル、しかし深い -

フランク・シナトラの「ワンス・イン・マイライフ」、ジェームズ・テイラーの「ドーント・レット・ミー・ロンリー・トゥナイト」やソウルの定番「アーント・チェイン・マイハート」まで、じつに多彩な選曲。それで、すべての曲を原曲から遠く離れた「小野リサ・ワールド」にしてしまうのがすごい。「アーント・チェイン・・・・。」など黒人の体臭がプンプン匂うようなソウルフルな曲だが、小野リサが歌うと、ちょっと変わった小野リサ風というか、「ブラジル風ラブソング」になる。相変わらずの美声とテクニック。ただ、シンプルな作りだけに、聴き過ぎるとアキがくる。ブラジル、フランス、イタリア、ハワイ、アメリカ本土と「旅」にちなんだ今までのアルバム作りを、レーベル移動を機に一挙に変えた。シンプルなバック陣は自信の表れ。一気に聴かされてしまった。(松本敏之)