商 品 解 説
第12回電撃小説大賞銀賞を受賞した支倉凍砂(著)と文倉十(イラスト)のライト・ノヴェルを原作とした新感覚ファンタジー・アニメーションのDVD第1弾。第一幕「狼と一張羅」収穫祭で賑わうパスエロの村を訪れた行商人ロレンス(福山潤)。その帰り、彼の荷馬車に狼のような耳と尻尾を持つ少女(小清水亜美)が忍び込んでいた。彼女は自らを、豊作を司る神ホロだと名乗った……。第二幕「狼と遠い過去」とある国の銀貨の価値が近々上がるとの情報を耳にしたロレンスは話の真偽に悩むが、そのときホロは……。第三幕「狼と商才」港町に到着したロレンスたちは、毛皮を売却すべくミローネ商会の査定係と交渉。そのとき、またもホロが口を挟み出し、意外な商才を発揮する……。中世ヨーロッパ風の舞台を背景に、往年の世界名作劇場をファンタジックな装いで甦らせたかのような、ほのぼのとしながらもどこかしたたかな佇まいが心地よい。商売をメインにしたストーリーというのも斬新で、今後の展開も大いに期待が持てる。(増當竜也)
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所々いい場面と悪い場面が分かれて面白さが伝わってきません。主人公も内容も普通だが、声優にもあってる人とあってない人が分かれてる。ストーリーが無理矢理すぎたり内容もたいしたことがない。物語もののアニメとしてはグダグダ感があってあまりよくなく悪いほうでした。内容が分かっててもアニメとしての面白さが皆無なので、フランダースの犬とキャラ設定が微妙に被ってる感が否めませんでした。
ウッド・一℃・ウルフフェン -

現時代の大昔のロンドン味がじわじわ臭う、ロレンスと一匹狼との旅たったそれだけで惹かれるものも面白いとも思わない。一見奥が深い物語に見えるがそうでもなく、時間の暇つぶしにはちょうどいいが、いい時に見てるとただの時間の無駄な内容。かっこいいキャラやかわいいキャラも皆無にすぎん。背景は抜群にいいが、キャラやストーリーがつまらない。
三つのメディア中一番わかりやすい -

主題のメディアミックスに入っていくには、まずここから。
原作の口拙さや、コミック版の消化不良気味な構成に惑わされることなく、
作品世界に入っていけます。
(原作読んで、主人公二人の心境がよくわかんないやとか、コミック読んで
このコマ、どういう意味なんだろう、と迷う様な心配は無用)
ただし、普通のアニメ作品として観るには凡庸です。
それだけ、原作者の着想とキャラクター立ての素晴らしさに救われていて、
それが故に逆に好バランスな仕上がりになっているのかもね。
秀逸なのは、約1名が♂から♀に変更されているところです。ただ、これは
一歩間違えるとナージャに出てきて、作品崩壊を巻き起こした例の毒キャラ
と同じ働きをしてしまうところでしたが、その点、しっかり抑揚を利かせて
あって大したものです。
着想力・キャラ立て力の原作
ホロの魅力爆発のコミック版
バランスのアニメーション版
といったところでしょう。
目新しさは評価できる。 -

商人の物語ということで、新鮮に感じられますね。
原作者は若いみたいですが、いいアイディアだったと思います。
ホロも、可愛らしく演出されていて気軽に楽しむには良いと思います。
付け加えるとすれば、アニメ化によって奥行きが出ているということでしょうか。
原作はパラパラと目を通しましたが、やはり若い書き手のラノベということも
あってか、正直、読むには耐えませんでした。
アニメ化するにあたっては、原作を補う形での演出となっているのだと思います。
初回に登場する女性キャラなんかもアニメ版限定みたいですね。
ホロの対照的な存在としていい演出だったと思います。
世界観は中世欧州を意識させ、いい雰囲気になっているとは思いますが、
ストーリーとのからみも含めて、少し中世に詳しい人が見れば突っ込み所満載
のような気もします。また、登場人物の思考過程の根底はやっぱり日本人なので、ウエットな感じで、世界観とマッチしていないような気も。とりあえず勉強して話を作ってみたというレベルに感じます。
加えて、ホロと主人公のやりとりは軽妙で楽しいですが、
ややオノロケ傾向が強すぎるような気がします。あくまで作者の妄想上の
可愛らしい女の子という感じ。。男に都合の良すぎる存在としての女という
感じが若干感じられる。賢狼なのでもっと突き放していいと思うのですが。
ともあれ、気軽に見るには目新しくて良いと思います。
エド・ウッド的展開! -

この作品の素晴らしさは、他のレビューアの方々がいっぱい書いていらっしゃるので、私はそうでないことを中心に。
まず、オープニングはとても雰囲気があり、わくわくします。そして、注目の第1話、冒頭のシーン...かなり出だしのところから、予想を裏切る展開が待っていました。なんだか、私には素直に物語世界に入って行くことができませんでした。
当然、見る人によって感じ方はいろいろあるのでしょうが、私にとっては、
1.ホロが喋るへんてこな方言が、とても耳障り。遊女みたいだけど、「賢狼」がそれでいいのか?
2.方々にちりばめられている、この物語世界の社交辞令、金言格言、寓話などが、どれも大げさで分かりにくい上に、中身がぱっとしない。ありがたみが感じられない。
3.商人たちの間の「師弟関係」。実質的な上下関係があること自体は、まぁ、そんなものかと思う。しかし、商売人が自らの生業に関して「修行」とか「弟子」とかいう言葉を口にするのを見ると、ものすごく違和感を覚える。むしろ主従関係として表現されれば、中世ヨーロッパ的な物語世界と調和すると思う。
そうそう、「商売」が重要な要素なのだそうですが、その点も微妙な感じ。後の方で出てくる話も含めると、
4.物語世界は交通、通信や社会・金融制度などのインフラが未整備な中世ヨーロッパ的世界なので、たとえ狭い範囲でも信用経済を成り立たせるのは、すごく難しそうに見える。なのに、お互いをよく知らない商人同士が安易に信用取り引きをしたり、債務者が絶対に承服しかねるような債権譲渡が持ち上がるといった無茶なお話が、ストーリーの大事なところで出てくることに違和感を感じる。
5.銀貨を巡るもうけ話が中盤までのメインストーリーだが...謎解きを聞いても、「分かった!」という感動は得られない。関係者の苦労の割には、誰も大儲けはできないようなスキームだったりするところも、なんだか釈然としない。
確かにホロは際立って魅力的なキャラクターだし、ロレンスとの掛け合いの妙も、素敵だと思いますよ。原作者と近い感覚を持った、この作品の世界観をすんなり共有できる方々には、熱烈に支持される要素を備えているのだと思います。
もちろん、私も楽しめました。